事務所の作業用PCには、浄運寺に残る書物や掛け軸などを写真撮影もしくはスキャンした重要な画像が多く記憶されています。

またこれらのデータはRAWやスキャナ最大解像度で残しており、大きいものでは1枚の画像で1GB近くにもなります。

現状で既に数TBのデータがあり、今後このような画像の保存をどうしていくか話し合ったところ、要望としては次のようになりました。

要望
・ローカル環境で使いたい。(外付けHDD or NAS)
・複数のPCからアクセスする予定は今のところない。
・容量は8T~10TBぐらい欲しい。
・ある程度の速度は出てほしい。
・可能な限り壊れないものにしてほしい。
・壊れてもすぐに復旧できると助かる。
etc…

こうした要望を受けて、今回次のような構成を考えました。

HDD構成案
・HDDが2台積めて、Raid1(ミラーリング)機能搭載のUSB接続HDDケース。
・ケースにFAN付きが望ましい。
・HDDは24時間動作保証のNAS向け+CMR形式+ヘリウム搭載
・HDDは可能な限り高速なもの。

これらの案を踏まえてケースとHDDを探し、次のものを採用しました。
HDDケース:RS-EC32-U31R
HDD本体 :WD101KFBX

ラトックシステム社のRS-EC32-U31Rですが、Riad1の設定ができて、なおかつFANが付いている点はポイントが高いです。

一般的にHDDは温度の2乗で寿命が縮むと言われており、50℃を超えると危険だと言われています。

初期設定ではHDDの温度が45℃以上でFANが動き、それ以下で止まるようになっていますが、PC側から専用のソフトウェアでその設定を変更できるようになっています。ちなみに私は常時FANが回るように設定しています。

 

HDDにはWDのWD101KFBXを選択しました。WD Redの中でどれにするか迷いましたが、回転数が7200rpmと高速で保証としても唯一5年を謳っているモデルなので、少し値段は高いですがデータロストのことを考えれば安いと考えました。

 

実際に使用してみてですが、特に不満なく使用できています。PCの内蔵SSDに比べるとやはり遅いですが、それでも通常のファイル表示などで遅いと感じることはありません。

あえて言えば、HDDが高速なためか結構音がうるさく、机や床に直接置くと音が響きます。なおその回避法として、ウレタンをケースサイズに切ってその上に載せています。

 

あとは電源喪失の危険を回避すべくUPSを導入しました。このことについては次の記事に詳しく書く予定です。