はじめまして。
源三(ペンネーム)です。

私のルーツは九州と聞いております。
祖父母は九州の日田市におりましたが、親の代で上京したとのこと。

我が家の家紋は八本矢車です。親戚には黒餅に八鷹羽のような家紋もあったかと記憶しておりますが定かではありません。

インターネットで検索しますと、よく九州出の井上さんは大友の流れをくむなんて言われたりしています。実際のところは「大友系図」には大友重秀や大友景直から井上庶流などと書かれているだけで大友系統なのかは全くわからないです。井上氏系譜が最も詳細かつ端的にまとめられています『井上一族』(1973)でも本当のところは不明である旨が書かれています。もっとも、鎌倉期の系図を基にしているのですから、詳細が記されていなければそれ以上のことはわからないでしょう。
(九州で大友氏は有名ですから、その流れであると説明した方がわかりやすいという都合もあったのかもしれませんね)

私は祖父母や両親から毎年お盆の帰省の度に

「お前の御先祖さまは信濃源氏の流れをくむ安芸井上氏なんだよ」

なんて言われてきました。

確かに、中国地方全体に多い安芸井上氏が、海を渡って四国や九州に移ることは自然にあり得ることでしょう。『信濃の井上氏』(546-548項)などで調べますと、信濃井上氏の系譜を持ち続けてきたのは我が家系以外にも九州で散見されるようです。

そもそも私が信濃源氏の井上氏を意識しはじめたのは、大学生の頃に同姓の井上くん(友人)の実家に訪れた時のことでした。

山梨にありまして、お仏壇の上に掲げられていました家紋を見ましたら…

なんと!我が家と同じ八本矢車ではありませんか!

むむむ!

その際、お話を聞いたところによると、家伝では信濃源氏の末裔とのことでした。
以来数十年間、私は同姓の方に会うたびに家紋を聞いたりしています。

自らの「井上」の姓をこよなく愛してしまったようです…

全く統計をとっていませんので、私の感覚で申し訳ないのですが、
やはり、信濃源氏井上氏の流れである安芸井上氏関係の方には八本矢車、黒餅に八鷹羽、井桁、三星紋が多かったように思います。もちろんこれらが全てではありません。

特に毛利氏から家紋を拝領している井上氏もいるとのことですから、家紋はその他にも数多くあるでしょう。さらに、五三桐、五七桐、三巴などもいるそうです。

ただ、家紋はルーツを調べるうえで絶対的なものではないそうです。

それでも何かしらの共通項があるとうれしいものですね!