こんにちは!井上咲です✨
縁あってソフトウェア周りを少しだけ手伝わせてもらってます!
まだまだ新米ですが、ちょっぴり技術系のことも紹介していきたいです!

これまでの記事

シリーズ

 

前回の記事では,IIIFサーバーとして公開されている画像を対象に,KuroNet くずし字認識サービスの使い方を紹介しました。

本記事と次回記事で、アップロードした画像に対して利用する方法を紹介します。

大まかな流れは以下のようになります。

  1. IIIF サーバでの画像公開(本記事)
  2. IIIF マニフェストの作成&公開(次回記事)
  3. KuroNet くずし字認識サービスの利用(前回の記事参照
    1. IIIFマニフェストを使い、くずし字認識ビューアビューアで閲覧
    2. ビューワ上で解析対象の矩形を選択、解析開始
    3. 解析結果の確認

IIIF サーバーでの画像の公開は、本来アップロードするだけとはいかず、手間のかかる作業になります 🤔
今回は、簡単に公開するためにIIIFホスティングサーバ(レンタルサーバ)を利用します。

IIIF サーバーでの画像公開

iiif Hosting の利用

IIIF サーバネット上に画像を公開します。
公開された画像はサーバーが指定する URL をブラウザで開いて見れるようになります。

今回は、IIIFサーバとして iiif Hosting を利用して簡単に公開します。
iiif Hosting は、アップロードした画像を IIIF サーバで公開するためのサービスです。

画像の公開と同時に、それぞれの画像に対して画像情報を記述した json ファイルも IIIF サーバが公開します。
iiif マニフェストの作成時には、この json ファイルが必要になります。

iiifHostingページ

こちらのサービスは、ユーザー登録とサービスの利用料が必要になります。

料金は以下のようになっています。

容量 100 MB 5 GB 30 GB 100 GB 1 TB 2 TB
画像数 5 100 5,000 50,000 500,000 1,000,000
月額 無料 9 USD 69 USD 99 USD 199 USD 299 USD

※ 2021/07/10 時点での価格表

今回は無料枠を使うこととします。

iiif Hosting での画像公開

  1. ユーザー登録
  2. 画像のアップロード
  3. 画像情報 URI の確認

ユーザー登録

ユーザー登録は Google アカウント または メールアドレス から作成できます。
右の上のリンクからアカウントを作成してください。

iiifhosting_signup

メールアドレスから登録した場合、メールアドレス確認のためのリンクを含んだメールが届きます。

アカウント作成後、ログインできるようになります。

画像のアップロード

ログイン後、こちらからアップロードできます。

しばらく待つとアップロードが完了します。

iiif_upload_success

Success の下に現れたリンクへアクセスすると、アップロードされた画像が確認できます🥳

 

画像情報 URI の確認

IIIF サーバは、表示されたリンク以外にもファイルを公開します。

  • http://free.iiifhosting.com/iiif/*****/
    画像へのリンク(http)
  • https://free.iiifhosting.com/iiif/*****/
    画像へのリンク(https)
  • https://free.iiifhosting.com/iiif/*****/info.json
    画像情報へのリンク(https)
    マニフェストの作成時に利用

https://free.iiifhosting.com/iiif/*****/info.json へアクセスすると、json形式のファイルが確認できます。

iiif_json_raw

画像の横幅や高さ、画像へのリンクが入っていることを確認できますね!

 

無事画像を公開できました!
今回は、 IIIF ホスティングサーバを利用して、1枚ずつネット上に画像を公開する方法を説明しました。
次回は、複数の画像を製本するような作業である、IIIF マニフェストの作成になります。
これができれば、いよいよアップロードした画像に対して OCR をかけられるようになります。